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 女子栄養大学短期大学部卒業後、給食会社にて社員食堂の調理、献立作成、栄養管理等を行う。その後、冷凍食品の商品開発などを行い、2009年2月に独立。現在は、外食・小売・食品メーカーへの商品開発・アドバイス、イベントや料理教室などでの講師、栄養カウンセリングなど活動範囲は多岐に渡る。また、様々な雑誌へのコラム執筆やNHK首都圏放送センター「こんにちは いっと6けん」出演などマスコミからの注目も高い。管理栄養士の他、フードスペシャリスト、1級惣菜管理士、健康・食育シニアマスターの資格を持つ食のスペシャリスト。「食」で「健康」「キレイ」「Happy」を提案するオフィシャルブログでは、様々な料理レシピや雑穀の魅力について紹介している。

  ■ オフィシャルブログ 『管理栄養士シバタマキのシアワセ♪MaKitchen』

(聴き手:ビズデザイン株式会社 取締役・友田景)

(掲載日:2010/3/30)

 

 

『調理師』ではなく、『管理栄養士』

(友田) 食に携わる仕事で、『管理栄養士』とすぐには出てこないのですが、『管理栄養士』になった動機は何ですか?

(柴田) そうですね、当初(中学生の頃)は、料理が好きで調理師になりたいと思っていましたが、母親が「調理師だったらバイトしながらでもなれるような仕事だよ。栄養士は大学にきちんと2年行かないと取れない資格。女の子はこれから手に職よ。」と教えられて、素直に栄養士になろうと思いました。

(友田) なるほど、確かに『管理栄養士』の方がハードルは高いですね。では、『管理栄養士』として、独立の動機は何ですか?

(柴田) 私には、仕事の夢とプライベートの夢があります。まず、仕事においては一生働きたいという思いがあります。女性は、結婚、妊娠、出産とライフステージが大きく変わっていく。前の職場は出張などが多く、 一生続けられる仕事ではないと思い、会社勤めに不安を感じました。まだ結婚していない時期に自分の活躍できるフィールドを見つけて、軌道にのせたいと

考え、辞職を決意しました。会社を辞めるタイミングもあり、ちょっと焦り気味で、悪く言えば準備不足、よく言えば波に乗った、と言えると思います。

(友田)独立前に描いた自分と独立後の今との違いは?

(柴田) 独立前に良いイメージも悪いイメージもあまり持っていなかったのですが、想像以上に一人になる大変さを実感しています。1番大変なのが感情のコントロールです。マイナスの感情もプラスの感情も自分の中に納めないといけない。落ち込んだときに立て直すのも自分。逆に嬉しいことを同じ時間に分かち合う仲間もいないのもツライところ。NHKから出演の話があったときは、たまたま仲のよい友だちと会っていて、一緒に喜んでもらえ、嬉しかったです。

 

お母さんが料理をつくれば、きっと日本は良くなる!

(友田) 独立されて1年程経ちますが、今後の計画などはありますか?

(柴田) はい。結婚願望が強いわけではないですが、やっぱり結婚して、私の両親が築いてくれたような家庭を持ちたいので、仕事と家庭が両立できるような、フィールド作りをしていきたいと思っています。また正直、1年目は『ライスワーク』も多かったですが、これからは自分のポリシーや考え、想いの詰まった『ライフワーク』を中心とした活動をしていきます。

(友田) 柴田さんにとっての『ライフワーク』とは何ですか?

(柴田) お母さんや若い女性が楽しく料理をすることを楽しいと感じるようになって欲しい。そのお手伝いをすることが私の『ライフワーク』です。食が楽しいと人生が楽しいと私は信じています。キレル子や肥満児、アレルギー体質子供の増加など、現代児童のいろいろ問題がありますが、そのひとつの要因は食にあると思っています。例えば、妊娠中にお母さんがダイエットをすると赤ちゃんがおなかの中で飢餓状態になる。その産まれてきた子どもは脂肪を溜めやすい肥満体質になると言われています。妊娠してから食の大切さに気がつく人は多いのですが、それより前からその大切さを知って欲しいと思うのです。

また料理ができる奥さんだったら、旦那さんは必ず戻ってくると思うし、子どもも喜んでくれる。これは、私の家族の経験からも間違いないと思っています。また、お母さんが料理をすれば食糧自給率が上がると考えているのです。日本は食料自給率が低いと言われていますが、その原因の一つが、加工品を食べる機会が多いから。加工品には外国産の食材が多く使われています。加工品を買わないで、お肉・お魚・野菜・・・そのものを買って料理をすれば自給率は上がる!日本で頑張っている生産者の方も喜ぶ!単純で、飛躍した言い方かもしれないけれど、「お母さんが料理をつくれば、きっと日本は良くなる」と信じています。

(友田) なるほど、日本を変えていくお母さんはかっこいいですね。話は少し変わりますが、管理栄養士からみた「理想的な食事」とはどんなものですか?

(柴田) 私は、その人にとって『理想的な食事』というのが大事だと思っています。例えば、メタボ検診で栄養指導をしますが、納得しない人もいる。「だって一人暮らしだ」とか「仕事で忙しい…」だとか。そんな気持ちが根底にあるのです。私が無理やりそれを変えても、その人がストレスになるようなら意味がない。コンビニ食の人が、「ごはんだけでも炊いて食べようかな」という気持ちになってもらうことが大事な一歩だと思っています。人によって理想としているカタチは違うことをやはり尊重したい。やっぱり夕時に家族で団欒しながら囲む食事が理想だと思いますが。

(友田) 料理がしづらい一人暮らしの人に食事のアドバイスを。

(柴田) 基本は腐らせないことと楽チンであること。保存の効く乾燥わかめなどの海藻類や切り干し大根、洗えばすぐに食べられるプチトマトは楽チン。タマネギ、人参、じゃがいもなどは腐りにくいので、全部でなくても常備しておくといいと思います。ほうれん草、小松菜などは一束一気に食べられますし、多ければ茹でて冷凍することもできます。新鮮な野菜なら、がシンプルな調味料でおいしく食べられます。ごはん、味噌汁、納豆や野菜の和え物などが基本。栄養満点の雑穀ごはんを多めに食べると満腹感も感じやすいのでまずはごはんを炊くことからチャレンジしてもらいたいですね。

 

「えっ、雑穀食べてないの?ダサくない!?」雑穀で、無理なく体質改善。

(友田) 柴田さんのブログを拝見していると雑穀をフューチャーしているようですけど、雑穀はそんなにいいんですか?

(柴田) 私も過去そうでしたが女性は便秘症の人が多い。便秘症の人は、食物繊維をとるためにたっぷり野菜を食べたり、ヨーグルトを食べるように意識します。それでも解消されず、結局は便秘薬に・・・。以前S・M・Lのパンツを常備しなければならないほどの、キューピーちゃんのようなぽっこりお腹と日々格闘していた私ですが、雑穀ごはんをもりもり食べたおかげで便秘症が解消さました。便秘薬を買うくらいなら毎日雑穀を食べる方が安いし、健康的。まだまだ雑穀には「古い」「ダサい」「マズい」と

いったイメージが強いようですが、栄養満点・魅力たっぷりの雑穀。「雑穀食べてないの?ダサくない!?」といった言葉が流行るようにしていきたいですね。私のブログでは、雑穀を使ったレシピなども紹介していますが、今までにはない雑穀の打ち出し方をしていきたいと考えています。

(友田) 柴田さんの最後の晩餐は?

(柴田) 当然、雑穀ですね(笑)。

(友田) 僕もまずは雑穀を食べることから始めることにします。本日は、ありがとうございました。

 

 

 

  

  

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