HOME > 世遊名人

よゆうめいじん よしやまゆうき

 年間200日を超える企業・団体での研修・講演をはじめ、残業削減・業務改善コンサルティング、大学や官公庁からの受託プロジェクト等を手掛ける。また、テレビ・新聞・雑誌等、多数のメディアへも精力的に登場。特にNHK教育テレビ「めざせ!会社の星」には複数回に渡りゲスト出演。若手ビジネスパーソンのベンチマーク的な存在として支持を得ている。
さらに執筆活動も精力的に行い、過去10冊の著作を発表。また、ライフワークとして、NPO法人にも理事・事務局長として関わっており、 数々のオピニオンリーダーと共に、日本の教育再興運動を推進している。プライベートでは音楽活動を15年以上継続中。09年TSUTAYA年間人気著者ランキング(ビジネス書)5位にランクイン。

  ■ ハイブリッドコンサルティングWEB

  ■ オフィシャルブログ

(聴き手:ビズデザイン株式会社 取締役・友田景)

(掲載日:2010/2/16)

 

よしやまゆうき

 

(友田) 記念すべき第1回の対談は、『段取り力』を提唱されている株式会社ハイブリッドコンサルティング代表取締役CEOの吉山勇樹さんにお越し頂きました。よろしくお願いします。

(吉山) 第1回にお招きいただき、ありがとうございます。よろしくお願いします。

(友田) 企業からたくさんのオファーを受けられて日々、研修やコンサルティングに飛び回っておられますが、企業の共通した悩みっていうのはどういう所にあるとお感じですか。

(吉山) 今はとにかく若手人材であるゆとり世代の指示待ち族に対して仕事の基本や段取りというのが1点目で、もう1点はその上の世代の次世代育成ですね。上の世代も自分自身でいっぱいいっぱいみたいなところがありますね。本来であれば自分たちは少しずつ第一線から退いて彼らを教育していくべきなのに、結局自分たちで仕事をやっちゃって、育成ができてないと。それは従来ならマネージメントとかリーダーシップみたいな話なんだと思うのですが、それだけではなくて、お互いの価値観を合わせることから始めないとなかなか問題が解決しないと思っています。世代を超えて考え方を共有していくことを我々は『シェアードバリュー(shared value)』と言っていますが、価値観を共有したのちに新しい価値観を創り出す、その辺のパラダイムシフトを起こさせることを期待されて研修プログラムやコンサルテーションのご依頼を頂戴しています。例えば、最近の新入社員の価値観は管理職からすれば全く理解不能だ、という考えもあり、仕事を共にやっていく中で、相互理解や価値観の共有なくしては、機能不全になってしまうものです。弊社の社名である『ハイブリッドコンサルティング』はまさに、相互の価値観をハイブリッド(交配・共有)して活動していく意味もあり、特に今後伸ばしていこうとしているテーマでもあります。

(友田) プレーヤーとしては優秀だけれどもリーダーとかマネージャーとして優秀っていうのはまた別であって、立場が移行する時に重要なことって何なんですかね。いつかは誰もがプレーヤーを退く時期が来るわけであって、非常に重要な課題だと思っています。

(吉山) まさにおっしゃる通りですよね。やっぱり周りを巻き込めないで、結局全部自分で抱え込んじゃうっていうのが問題だと思います。とにかく業務が忙しいので、目先ばっかりになって、全体像が見えていないことが多いです。例えば、夏休みの宿題とかもそうですよね。大事なことなのにギリギリにならないとやらないっていうのは、危機意識が芽生えてから動くこということです。仕事も同じことで、なるべく早い段階から危機意識を持っていれば、早くから若手を現場に引っ張り出して、自分が手を動かさなくても仕事が回るようにしますよね。しっかりと周囲を巻き込むことができる人は、全体像が見えている。だからこそ日頃から担当者が急遽異動でいなくなったときにでも仕事はうまく回るのか?といった検証をして、早くから危機に備えることが重要です。しかし、目先の業務で忙しいって言って、何となくやっていてもそれなりに給料もらえるし、それで日々は過ぎていくので、それでその環境に甘えて、「骨を折らなくても現状維持で良いかな。」とっていう意識の人が多いのが実情ではないでしょうか。非常に難しいことですね。

よしやまゆうき

(友田) 緊急度と重要度の整理やリスクマネジメントに関してちゃんとできることが重要だと。そのあたりも含めた『段取り力』はじめとするビジネス書を連発して書かれていて、どれもかなりのヒットですが、本が売れる秘訣って何かあるんですか。

(吉山) 色々方法はあると思います。広告やPR戦略といったいわゆる「空中戦」も大切なのですが、やっぱり自分の足で1件1件、書店さんへの挨拶周りをしたり、周囲の応援してくださる皆さんへのお礼も込めたご献本周りを泥臭くやることではないでしょうか。

(友田) なるほど。意外にも「地上戦」に集中されているのですね。今後の執筆のご予定はいかがですか?

(吉山) 今後も春先までに7冊の執筆予定と、コラムや寄稿が複数があります。私の場合はライターさんを全く使わないので、日々、研修やコンサルを何時間もやった後に執筆時間を確保して、ふらっふらになりながらも時間や己との戦いを経て仕上げるのですが、そうすると「ここの部分そういや死にかけながら書いたな」とかって、回顧録にもなるわけです。やっぱり泥臭くやって1つにまとめてきた本というのは、子どもと同じように可愛いんですよね。だから「うちの子どもお願いします」なんてことを書店さんに回ってやるんですよ。よくPR文章に『Amazonランキング1位』っていうことを打ち出す方もいるのですが、意図的に瞬間最大風速を吹かせるようなプロモーションは長続きしません。毎日たくさんの本がリリースされている中で、継続して平積みしてもらい、販売していただくことをやっの方が難しいんですね。なので、以前お邪魔した書店さんにも「今回もちゃんと平積みして頂いてありがとうございます」と編集担当と一緒に何度も回っています。「ありがとう」っていうのは有難いことが起きているからであって、やっぱり「ありがとう」と発言して『感謝』を伝えていかないといけないなと思ってます。そういう積み重ねによって書店さんにもご支援頂けていると肌で実感しています。

(友田) けっこうそれってアナログな行動ですよね。吉山さんや僕も含め30代前半の世代は、デジタルネイティブの一番走りだと思います。デジタル化によって随分社会も変わってきているんですけれども、その中でもやっぱりアナログな部分が大事だなって思うときがあるんですね。アナログな行動でないとできないこともいっぱいあるんだろうなと思ってるんですが、吉山さんはどうですか。

よしやまゆうき

(吉山) 手帳とかはずっとアナログで付けてますね。社内全体の予定をITによってシステム化しようと考えた時もありますが、人間って怖いもので、それに頼っちゃうと記憶や思考が完全にストップしてしまうんですよね。何でもかんでも検索すれば答えが出てくるように、利便性が先行することによって人間として本来忘れてしまってはいけないものまで退化してしまうんじゃないかなって思います。予定とかもそうで、手帳に書くっていうのは改めて確認した時に「この時は多分すごく忙しくしていたから、こんなに走り書きの汚い字でここに書き込んだんだろうな」と人間味や行動の軌跡を感じることができるわけです。そういうエモーショナルな部分を失くさないためにもアナログ的な行動を大事だと思っています。だから奥さんの誕生日の手紙とかもやっぱり手書きだったりします(笑)。

(友田) 最後に、会社や教育系のNPO、音楽活動など多彩な活動をされていて、吉山さんご自身の人生プロジェクトっていうのが、どこに目的があって、どこに向かっているのかに興味があります。

(吉山) 僕は明確にないんですよね。目先の今やっているひとつひとつのことに対して一生懸命やっていくだけで、それでいいかなと思っているんですよね。明確に「メジャーリーガーを目指します」みたいな話で突き進むんじゃなくて、あっちこっち行っても自分の価値観でやっているものですからベクトルは1つの方向に向かっていると思うので。

(友田) よくわかる気がします。吉山さんのまずは目の前のことを一生懸命、泥臭くやる。そして、アナログな行動で気持ちを伝えるという点は、非常に共感できました。本日は、ありがとうございました。

よしやまゆうき
 

 

  

  

スタッフ・ブログ 世遊綽々 ソーシャルアクション 社会の潮目
世遊名人対談