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ソーシャルアクション『社会の潮目』

期間中、毎月「5」のつく日である(「5日」「15日」「25日」)にJCBカードを利用すると、ご利用「1回につき1円」をJCBより東日本大震災の支援金として寄付する取り組みについて、株式会社ジェーシービー広報部CSR室の主任である黒住様にお聞きしました

 

株式会社ジェーシービー  『「5」のつく日。JCBで復興支援』
http://www.jcb.co.jp/campaign/g14_070_5day.html

「公益信託JCB東日本大震災に負けない子どもたちの未来を応援する奨学基金」
http://www.jcb.jp/pop/ouenkikin.html

(掲載日:2015/4/22)


事業ラインの提案から始まった取り組み『「5」のつく日。JCBで復興支援』

【友田】 『「5」のつく日。JCBで復興支援』を始められた経緯について教えて頂けますでしょうか。

【黒住】「JCBの事業を通じてお客様とともに復興支援ができないか」という思いから、事業ライン(加盟店営業担当)の社員による提案をきっかけに始まった取り組みです。

【友田】 5年間継続していることは素晴らしいですね。金額も毎年伸びていますね。

【黒住】過去4回の合計寄付額が、約18,765万円になります。内訳は、第1回目が約4,050万円、第2回目が約4,200万円、第3回目が約4,350万円、第4回目が約6,160万円と伸びています。3回目までは、3ヶ月間だったものを4回目以降は4ヶ月間に期間を伸ばしており、今年度は、2月~5月の「5」のつく日に取り組みを行っています。

【友田】 あまた、4000万円~6000万円はJCBが負担しているので、会社負担をもう少し増やしてもいいだろういう判断だったのでしょうか。

【黒住】「まだ復興は道半ばであり、より多くの支援をしたい」という思いから期間を1ヶ月延長しました。

【友田】社内でも賛同を得ているので、3ヶ月から4カ月に延長できたのですね。やはり現場から上がってきた意見を企画にすると社内の同意も取りやすいですね。この取り組みの重要なステークホルダーであるお客様からのご意見などはありますでしょうか。

【黒住】「カード会社ならではの取り組みであり、JCBカードを使うだけで、寄付ができる取り組みは素晴らしい」等のご意見を頂いています。

【友田】 このプロジェクトで、なぜ「5」という数字を選び、『「5」のつく日。JCBで復興支援』プロジェクトにしたのでしょうか。

【黒住】復興支援を開始した2011年が弊社の創立50周年であったため、お客様を始めとしたステイクホルダーの皆様に50年間育てていただいたという感謝の思いから「5」という数字を選びました。

【友田】 ちょうど50周年だったのですね。寄付をするために、敢えて「5」のつく日に買い物をされる方がいると感じていますか。

【黒住】毎年実施することにより、プロジェクトは浸透してきていると感じています。

【友田】 寄付先に目を向けると過去4回のものを拝見させて頂きましたが、様々な分野に支援されているように感じます。支援先はどのように選ばれているのでしょうか。

【黒住】被災地でも地域によって必要とする支援内容は異なると思いますので、大きな団体に集中して寄付するのではなく、規模に関わらずより多くの団体に寄付をするようにしています。 支援先に関しては、日本フィランソロピー協会のフィランソロピーバンクを通じて、弊社の希望に沿う団体を公正に選定しております。

【友田】事業規模や、分野等で日本フィランソロピー協会に依頼している選考基準はあるのでしょうか。

【黒住】状況に応じた支援がしたいため、弊社側での選考基準は設けていません。震災直後には施設設備の費用等に多くの支援をしましたが、震災から4年が経過した第4回目の支援では、次世代育成、コミュニティ再生、福島原発被災者向けの事業について重点的に支援しました。
 より多くの団体に支援したいという思いから、1事業あたりの支援金額は、300万~500万円くらいとしています。これまでの支援金は、同協会を通じてNPO法人など累計56団体に寄付されています。

【友田】 「5」のつく日のプロジェクトの支援先で、印象に残っている事業はありますか。

【黒住】第3回、第4回と続けておこなった「ヤングアメリカンズ」が個人的には非常に印象に残っています。元々アメリカで始まったプログラムであり、震災で心が傷ついた子どもたちに対し、表現教育をするというプログラムです。2日間のプログラムなのですが、はじめと最後の子ども達の表情の変わりようが印象的でした。はじめは、奥に引っ込んでいた子供も、自分たちに与えられた表現の舞台で、キラキラとした顔に変わっていくのに驚きました。この様な意義のある活動を支援できることは素晴らしいと感じています。

【友田】 私も、昨年1泊2日で東北のヤングアメリカンズの活動を見せて頂きました。普段は、教える側(教師)と教えられる側(生徒)が、あの場では一緒に作り上げる立場になるので、校長先生も踊って、歌っている。「普段は、生徒と先生が一緒になって何かをやることはないので、そのような機会が与えられることが新鮮だった」と先生方も話されていました。難しいところは、一過性のものなので、時間がたつと反応が薄くなってしまうとところですね。先生に聞くと、取り組み直後は体育の授業でダンスを行った際や英語の授業でも反応が良いが、時間がたつと反応が鈍くなってくるそうです。このような取り組みは、継続して行わなければならないと感じました。
 話は変わりますが、社内及びトップからの「5」のつく日のプロジェクトに関する評価と、今後の展開について教えてください。

【黒住】本取り組みは5年間継続しており、JCBならではの取り組みとして、社内からは評価を得ています。いつまで継続していくかについては、年度ごとに状況を見て検討していく予定です。復興状況を見通すことは難しいですので、現段階で復興支援を何年間続けるかについては決めておりません。

【友田】 確かに復興状況を見通すことは難しいですね。日本の近い将来では東京オリンピックが話題なので、他社では2020年までは続けようという話をよく聞きます。オリンピックの際にパビリオンを出展し、プロモーションとして広報的なアプローチを含めて活動を検討している企業の話も聞きます。

 

震災による困難にも負けず、未来へ踏み出す子どもたちを応援したい!

 

【友田】話は変わりますが、『「5」のつく日プロジェクト』以外にも被災地支援に取り組まれていますが、そのひとつである御社で行われている奨学基金について教えて頂けますでしょうか。

【黒住】「東日本大震災による困難にも負けず、未来へ踏み出す子どもたちを応援したい」という思いから「子どもたちの明るい未来」への支援が何より大切と考え、「公益信託JCB東日本大震災に負けない子どもたちの未来を応援する奨学基金」を設立しました。この奨学金は、震災で両親を亡くされた孤児であれば学業成績は問わず給付対象となります。運営は信託銀行にお願いしており、信託銀行より事業報告を受けています。事業報告として、毎年子どもたちからの手紙が送られてくるのですが、毎回、涙が溢れそうになります。

【友田】 最近、被災地支援の奨学金が行き渡って、余っている状況にあると聞くことがありますが、その点についてはいかがでしょうか。

【黒住】そうですね、確かに当初見込んでいた奨学生の数よりも応募は少なく、途中で奨学金を辞退する方もいました。そこで、文科省と相談し運営委員会の採決を経て高校の卒業準備金として85万円を用意することにしました。お客様からカードでの寄付も継続して頂いておりますので、基金も比較的余裕を持って運用させて頂いています。

【友田】 いまだにカードでの寄付が続いているのですか。

【黒住】 はい。また、カードによる寄付だけでなく、カードの利用によって貯まる「Oki Dokiポイント」でも、基金に寄付ができますので、そちらも継続してご利用いただいています。

 

従業員参加型の社会貢献プログラムについて

【黒住】 加えて、被災地支援だけではありませんが、 全従業員が年1回以上社外貢献活動に参加するCSR活動を、2011年より行っております。従業員が業務扱いとして自主的に参加する活動となっており、年間4,000コマの活動募集を行っています。NPO・NGOの事務所へ伺いボランティア活動やイベントの手伝いをするなど様々な活動を行っています。また、社内で行うボランティア活動も定期的に行っています。

【友田】 ホームページにも掲載されている「従業員参加型の社会貢献プログラム」ですね。具体的には、どのような活動を行っているのかを教えて頂けますでしょうか。

【黒住】  例としては、宮城県名取市で開かれる追悼イベントで飾られる絵灯篭や、原発問題で外遊びが制限されている福島の子ども達に、木製の遊具を作っています。

【友田】具体的には、どのような遊具を作っているのですか。

【黒住】  間伐材で作った木の積木にヤスリをかけ、福島の園児に送っています。また、木にヤスリをかけ玉にし、木のプール等も作っています。

【友田】基本的に、社内で活動するような作業が多いのでしょうか。

【黒住】  社員参加型の社会貢献プログラムは、社外にてNPO、NGOの活動を手伝うことが多いです。社外で活動する時間を取ることができない社員向けに、社内の会議室を使い3時間ほどで前出の絵灯篭等、何かを作成して寄贈すること活動も行っています。

【友田】社員が東北に行き、ボランティアをする機会はあるのですか。

【黒住】  2011年から従業員組合によるボランティアツアーを毎年複数回実施しています。今年の3月には20名程の社員が集まり、農作業の手伝いを行うボランティアツアーを行いました。最近では、現地で受け入れるボランティア活動の需要も減ってきているため、ボランティアツアーも探す事が大変になっています。年月が経つにつれ、少しずつ需要も変わってきていると感じていますが、現地に行き、震災を風化させないという事も重要だと思っています。

【友田】今年に入り何度か東北に行きましたが、「来てくれる人が減って寂しい」という意見をよく聞きました。「ボランティアでなくても、何もしなくてもよいので、来てほしい」という思いの人も多いようです。最近では、語り部などの被災地のツアーガイドもいるので、「東北に来てもらい、伝える機会を増やしたい」という意見もありました。
 震災から4年経過した今でも様々な手法にて被災地とつながっている取り組みは本当にCSRの考え方が御社の中に根付いている表れだと思います。御社の取り組みがこれからも続くことを願っています。
 本日はありがとうございました。


 

株式会社ジェーシービー  『「5」のつく日。JCBで復興支援』
http://www.jcb.co.jp/campaign/g14_070_5day.html

「公益信託JCB東日本大震災に負けない子どもたちの未来を応援する奨学基金」
http://www.jcb.jp/pop/ouenkikin.html

 

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