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【ビズワード】差別と区別

投稿日時:2016年09月20日 15:53

友田景です。

リオ・パラリンピックが幕を閉じました。私は今回初めてある程度、しっかりと競技を見ました。選手のアスリートとしてのすごさを実感すると共に、公平を期すために障害の程度による細かなランク分けなどがあることを初めて知りました。

中でも一番印象に残っていることは、「ブレード・ジャンパー」こと、マルクス・レーム選手。走り幅跳びの選手です。昨年の障害者による世界選手権で、ロンドンオリンピックの優勝者の記録を上回り、オリンピックへの参加を希望していました。義足が跳躍に有利に働いていないか科学的なデータを巡る論争がありました。オリンピックへの参加は叶いませんでしたが、大きな問題提起になりました。そもそも、オリンピックとパラリンピックを分けて実施することに意味はあるのでしょうか。

区別をすることが差別につながっていないか。区別しないことで、不利を生じていたり、不満を持っている人がいないか。パラリンピックを観戦しながら、我々の周囲の生活でも改めて、何気なく線引きしていることを見つめることで、暮らしやすく、働きやすくなることが見つかるのではと、思いを巡らせています。

 

【参加者募集】 上野村の魅力にふれるツアー「ふれたび」(10月開催)

投稿日時:2016年09月20日 15:22

ビズデザイン代表・木村乃です。

私が明治大学商学部で担当している授業「旅おこしによる地域活性化実践」の受講生たちが企画・運営する素敵なツアーのお知らせです。

現在、参加者を募集しています。

10月22日(土)~23日(日)の1泊2日。群馬県上野村の人々と文化、そして自然とふれあう旅「ふれたび」です。

今回のツアーでは、「ふれあう」をコンセプトに、大学生の目線から見た上野村の魅力を存分に体験できる内容としています。

詳しくは以下のページをご覧ください。

■「旅おこし講」公式サイト

皆様のご参加を心からお待ちしております。

 

【ビズワード】 海軍医カレー

投稿日時:2016年09月05日 22:39

ビズデザイン代表・木村乃です。

神奈川県・横須賀市の「よこすか海軍カレー」をご存じでしょうか。

海軍とともに発展し、今もなお海軍文化を色濃く残す横須賀市ならではの商品として人気を博しています。

長期間洋上で過ごしていると曜日感覚が損なわれるため、毎週金曜日(古くは土曜日)の昼食をカレーにすることで曜日感覚を維持するという海軍文化があったことにちなんだ商品だとのことです。

いまやラーメンと並ぶ国民食ともいわれるカレーですが、海軍(のちには海上自衛隊)食としての導入はまだ国民の間ではあまり普及していない時期(明治17年~18年頃)だったようです。その導入を進めたのは当時の海軍医務局副長であった高木兼寛だと言われています。

その後、海軍軍医総監(軍医の最高位)にもなった高木兼寛は宮崎県宮崎市(旧・高岡町穆佐(むかさ))の出身で、東京慈恵会医科大学の創設者でもあり、脚気の撲滅に尽力したことから「ビタミンの父」とも呼ばれています。カレーは、この脚気の撲滅のために海軍食として導入されたものだとのことです。

宮崎県宮崎市高岡町では、今も高木兼寛を郷土の偉人として敬われ、「高木兼寛顕彰会」もあります。地元の人々は親しみを込めて「ケンカン先生」と読んでいるそうです。

宮崎県郷土先覚者のページ

そして、郷土の偉人をもっと身近に感じ、地域おこしにも活用しようとして生まれたのが「海軍医カレー」です。

僕は、4年ほど前から毎年、宮崎県自治学院に研修講師として出向いていますが、その際に旧高岡町職員のT.Sさんと知り合い、彼の紹介で「海軍医カレー」の開発と普及に取り組んでいるK.Iさんやその仲間の皆さんとも知り合いました。それ以来、毎年お会いして、高岡町のまちづくりについてお話しするなど楽しい時間を過ごし、彼らの郷土への強い思い、高木兼寛への思い入れを聞かせていただいています。

僕は、地元の偉人といった“文化財”にちなんだ特産品開発というのはあまり好きではありません。偉人そも人自身への関心を持ち、広げることをせずに、それに“あやかる”だけの取組が多いように感じているからです。地元の誇りですらある偉人を、単なる客寄せパンダにしてしまうあさましさが好きになれないからです。

しかし、「海軍医カレー」にはそのようなあさましさは感じません。なぜなら、その開発・普及に取り組んでいる皆さんが高木兼寛を心から敬っている様子を感じるからです。単なる歴史遺産あるいは文化財としての「高木兼寛」ではなく、地域の誇るべき文化としての「ケンカン先生」を大切に思う気持ちを感じるからです。

地域社会には様々な歴史、文化があります。それらを地域の人々が心から愛し、誇りとしていれば、それは地域おこしの大きな資源となりうるでしょう。しかし、単なる“あやかり”であれば、その歴史、文化そのものの価値を貶めることにもなりかねません。特産品開発・普及に取り組んでおられる皆さんには、ぜひそのことを心に留めていただきたいと思います。

 

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