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【ビズワード】評価は改善のため

投稿日時:2016年07月20日 12:56

友田景です。

今日、息子と娘は小学校から通知表をもらってきます。多くの人が人生で初めて“評価”を実感したことは通知表を受け取った時ではないでしょうか?

最近、社会的インパクト評価の動きが加速しています。内閣府では、共助社会づくり懇談会にて、「社会的インパクト評価検討ワーキング・グループ」が設置され、報告書「社会的インパクト評価の推進に向けて-社会的課題解決に向けた社会的インパクト評価の基本的概念と今後の対応策について」が平成28年3月に公開されています。また別に、内閣府から平成28年5月に「社会的インパクト評価に関する調査研究」報告書が出ています。平成28年6月には「社会的インパクト評価イニシアチブ」が内閣府と民間団体によって立ち上がっています。

その中で、先日、日本財団CANPAN・NPOフォーラム主催でSROIセミナーの講師をさせて頂きました。SROIとは、Social Return on Investment(社会的投資収益率)の略称であり、社会的インパクト評価の手法の一つとして注目されています。弊社ではこれまで、日本マイクロソフト社の被災地支援事業である東北UPプロジェクトの第三者評価や厚生労働省の補助事業による中間的就労事業の社会的価値評価をSROIの手法を用いて、実施してきました。

これまでの経験から今回、SROIの基礎編として初心者のために用語の説明から丁寧に実施しました。セミナーで最もお伝えしたかったことのひとつは「評価は改善のために実施する」ということです。評価に携わる実務家として、事業やプロジェクトの改善につながらない評価は、やるだけ無駄で意味がないと考えています。SROIはあくまでも評価のツールであり、評価はマネジメント改善のツールであるということです。

特に成果がわかりづらい非営利事業や施策では、評価に悩みを抱えている担当者は非常に多いと思います。その場合、成果が何なのかが明確でなければ、評価することができません。評価するためには、まず成果を定義することから始めなければならないわけです。そして、そのためには、成果がどのようにして生まれてくるのかのプロセスを理解できなければ成果を再現することができないわけですから。

セミナーの終了後にも色々とご質問を頂きましたが、まずは評価のために事業の成果を定義することからスタッフなどの関係性と議論することから始めてみてはいかがでしょうか。

先日のSROIセミナーの参加者からはたくさんのコメントを頂きました。日本財団CANPANのブログで、当日のテキストと共に公表されています。ご参考まで。

 

【ビズデザインファーム】開花

投稿日時:2016年07月19日 15:30

ビズデザインの福元です。

全国各地で真夏日や熱帯夜の頻度が高くなっていますが、夏野菜がおいしい季節ですね!

さて今回は前回持たれたかもしれない皆さんの違和感の解消を目指します。

その前に、前回までに見て頂いた豆の栽培、教科書的には1)乾燥地帯で栽培される、2)11月の涼しい季節に種蒔きが行われる、でした。私の栽培条件は「日本の梅雨時期での栽培」と「6月の初夏に種蒔き」になっています。種まきから丁度1か月(六月末)の結果は、「開花」です!

今現在は、結実後の収穫を楽しみにする時期になっています。まるで夏野菜(豆)のようでしょう!

この事実、皆さんには有り得ませんか?

では、皆さんに想像していただきたいことを1つ書きますね。

「海水まみれになった土壌では、塩分が高いので植物は育たない・育ちにくい」って思われている方は多いのでは無いでしょうか? 実際にそのような報道や情報もありますよね。視点を変えてみると、皆さん海水浴等で海の中を見られた事ありますよね。その際、植物は見ていませんか?ワカメや海藻をはじめ、植物を見られた経験をお持ちの方が多いと思います。

であるのであれば、「海水まみれの土壌で植物が成長できない」は、理屈が合いませんよね!

つまり、生命体は与えられた(得られた)環境で「適応しようと自己努力し」成長していきます。我々人間社会でも同じですよね(笑)この過程を長期的にみた場合、「進化」という言葉になります。

今回の栽培条件と成長記録、「胡散臭い」から「面白い」に成長していますか?(!)

 

「SROIセミナー」日本財団CANPAN主催

投稿日時:2016年07月11日 16:43

友田景です。

先週の金曜日に日本財団CANPAN主催のSROIセミナーの講師を務めました。当初、40人の定員だったのですが、CANPANの集客力と非営利活動への評価のニーズの高さから直ぐに定員になり、60人に増員しましたが、それでも満席となりました。

参加者は、NPO事業者だけでなく、企業のCSR担当者、行政職員、市議会議員等の非常に幅広くご参加いただきました。みなさんが熱心にメモを取っている様子や質問の内容からから事業評価に課題を感じられていることが、切実に伝わってきました。

社会的インパクト評価のひとつの手法であるSROIですが、今回は、初心者編として、SROIの基礎的な部分を用語の説明から成果の設定までの方法を詳しくお話しさせてもらいました。

研修の最後には、ステークホルダーの変化から事業の成果を定義して、どのようにして成果を上げるのかを考えるプロセスを個人ワークとグループワークで、体験してもらいました。研修を通じて、学んで頂いたことが、事業の報告やマネジメント改善に役立つことを願っています。

主催者の日本財団CANPANのブログに当日の様子(資料と参加者のコメント)が報告されています。

次の開催も期待されているようですので、またCANPANの事務局と相談して、開催したいと考えています。

最後になりますが、開催にあたっては、Pubicoの長浜さんに大変お世話になりました。改めてお礼申し上げます。

 

【ビズデザインファーム】旬を感じられてますか?

投稿日時:2016年07月05日 10:50

ビズデザインの福元です。

最近買い物に出ると季節ものの夏野菜を見かけますが、皆さんも旬を感じられていますか?
今日は、皆さんの中では違和感を持たれるかもしれない話をしますね。
前回載せた豆(写真1)、現在ではここまで成長しています!(写真2)

実はこの豆、1)砂漠・乾燥地帯で自生する豆、であり、2)秋に種蒔きをする豆、なんです。
その豆が、梅雨でジメジメした日本の湿気が多い時期で、初夏(6月)に栽培を開始して現在のところ40cmまですくすくと成長をしてくれています。しっかり生き生きと成長しているでしょ!

皆さんが違和感を持つかもと考えたのは、「乾燥」と「湿気」、および「初夏」と「秋」という感覚的には正反対の状況において、豆がしっかりと成長している事実を見てもらっているからだと思います。しかも、第一回目に書いている通り、「水」「太陽の光」「温度」の主要3項目だけですので、肥料や成長剤などは一切使用していません。基本は朝晩の水やりだけで、先週の関東はずっと雨模様でしたので、なにも手を入れていません。 不思議ですか? 面白いですか? 胡散臭いですか?

次回、違和感を持たれるかもしれない感覚をすっきりさせられるかもしれない理由を書きますね!


写真1

写真2

 

【ビズワード】 「権利」と「義務」

投稿日時:2016年07月04日 23:17

ビズデザイン代表の木村です。

前回のビズワード(2016年06月06日)の予告に次のようなことを書きました。

日本国憲法に定められた国民の三大義務「教育の義務(26条2項)」、「勤労の義務(27条1項)」、「納税の義務(30条)」。これらの「義務」という二文字を「権利」に置き換えてみたらどんな世界が見えてくるでしょうか。

「教育の権利」、「勤労の権利」、そして「納税の権利」。

このうち、「教育」と「勤労」についてはそれぞれ憲法26条と27条で「教育を受ける権利」、「勤労の権利」として明文化されています。権利と義務が対になって存在していることが憲法上明らかです。

しかし、納税についてはその権利、つまり「納税の権利」が明文化されていません。

税金というのは公権力によって強制的に徴収されるものなのだから、それに抵抗することなく納付することが義務づけられているだけで十分だ、と考えるのがふつうなのかもしれません。ですが、納税というのは、自分も社会を支えている一員であるという自覚をもつことができる大きな機会であるというとらえ方もできるのではないでしょうか。もちろん、課税されてもいないのに自ら率先して納税するという人はほとんどいないだろうとは思います。でも「ふるさと納税」はどうでしょうか。厳密に言えばこれは「納税」ではなく「寄付」なのですが、その本来の趣旨は「自分もふるさとを支えている一員である」という自覚をもつことができる機会を提供すしくみなのではないかと思います。返礼のお得感をアピールして寄付金を集めるというちょっとおかしな運用がなされているのは本来の趣旨に合わないのではないかとも思いますが。

また、心身の事情で自分が望むような働き方ができないという方々であっても、自らが社会に「支えられている」存在であるというだけではなく、社会を「支えている」存在であるということを自覚できる機会があることは望ましいことだと思います。それがたとえ「1円」であろうと「10円」であろうと、機械的に非課税とするのではなく、しっかりと課税をして「納税の権利」を行使する機会をつくるというのも、社会システムの在り方ではないかと思います。

「権利」と「義務」は表裏一体のものです。教育、勤労と同じく、納税についてもそんな考え方ができれば、社会は今よりも少しだけ心豊かなものになるような気がします。

 

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