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【ビズワード】 塵劫記

投稿日時:2016年03月01日 09:33


ビズデザイン代表・木村です。

「塵劫記」。じんこうき、と読みます。

江戸初期の和算家である吉田光由(1598~1672)の著書です。

堺雅人主演の「武士の家計簿」という映画のワンシーンでちらりと映ったこの本が気になって、早速購入しました。

実は、「武士の家計簿」を観る直前に、岡田准一主演の「天地明察」を観て、和算家の関孝和に興味をもっていました。関孝和のことは高校生時代に数学が得意な友人に教えてもらい名前くらいは認識していたのですが、その業績はなかなか難解だったので深く知ろうとすることはありませんでした。

そこにきて「塵劫記」です。映画の中では草笛光子扮するおばば様が孫に算数クイズを出すシーンが数回ありました。そのとき、おばば様の手元にあったのが「塵劫記」です。

和算のクイズとはどんなものだろうと軽い思い購入したのですが、読み始めていきなり「序文」で衝撃を受けました。

「新板塵劫記序」と題された著者による序文です。そこにはこんなことが書かれています。

「それ算は伏羲、隷首に命じてより、周官に保氏を置、是より以来算数世にこをはなれて、国家の重器たり、誠に故有るかな、算の要たる事、国家をおさめ、百姓をみちびくに及んで、放田・不足・勾股・円長あり、其狭広をはかつて、其耕をおさむるに、井田の法有、十一の法有、もしその法をみだる時は、百姓をだやかならず、又軍をなし、賦をなすに、士をひき、歩卒をまじふるに算数をもつてよくみちびきおさむる也、・・・・・」と続きます。

算数が国家経営の基本だということを滔々と述べているわけです。

当たり前といえば当たり前なのでしょうが、僕たちが幼稚園や小学校で「算数」を習うにあたって、はじめにこんなことを教えられるでしょうか。同じ勉強をするにしても、その目的が明確と効果がこれほどまでに明確に語られるかどうかによって、学ぶ者の姿勢も変わってくるのではないでしょうか。

「算数とか数学とか習ったって、大人になっても使うことないじゃん」とかいうことを言う人も多いと思います。

実際にはそんなことはないのですが、幼い頃から目的と効果を認識して、算数、数学を学んだ人とそうでない人では、国家、国民、環境、未来に対する構想力にも大きな違いが出てくるような気がします。

たまたま手にとった「塵劫記」にそんなことを教えられました。

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