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孤立死の恐怖

投稿日時:2013年12月17日 09:01

菅裕子です。

先日日頃からお付き合いのあるNPO法人「和の環」さん主催の「おひとりさまセミナー」の第三回目に参加してきた。市民成年後見人を軸に活動されている「和の環」さんですが、成年後見人という制度の利用だけでなく、高齢になって色々不自由になっても如何に地域コミュニティーの中で自分らしい生活をしていくか、といった点をテーマに活動されている。昨年は一人暮らしの高齢者向けに「おひとりさまサポートガイドブック」を発行され、今年は3回シリーズの「おひとりさまセミナー」を開催された。これらの活動は今現在の独居の人を対象とするだけでなく、今は家族がいてもいずれ一人になってしまう可能性が誰にでもあるとして広く啓蒙活動を進めておられる。

今回私が参加したセミナーは日本で初めて遺品整理の専門会社を立ち上げられたキーパーズ有限会社の吉田太一社長が講師を務められた。遺品整理会社とは、亡くなった方の家財を片付ける仕事ですが、単に片付けるというより、その部屋から感じられるその人の思いや、生き様をご遺族に伝えることを役割と考え日々仕事をされている。

その活動の中で特に悲しく、壮絶なのは孤立死した人の部屋の整理である。一人暮らしの部屋で亡くなって誰にも気づかれず、何日も経過してしまった人の部屋は大変なことになる。ご近所がその匂いや蛆やハエの発生という異常事態に気づき大家さんに連絡。警察と共に部屋に踏み込むと、多くの場合そこはゴミ屋敷で、腐った食べ物などと共に、体も腐って布団や床に人型のシミができている。このような事態になった部屋は近隣住民、大家さんに多大な迷惑をかけることになり、残された身内は補償金を払わなければならなかったりする。

孤立死が如何に悲惨で、世の中に多大な迷惑をかけるのか、このことを訴えるために、キーパーズ有限会社では分かりやすいアニメーションDVDを作成し、そのことを世の中に伝えてくれる人に無料で提供する活動をされている。また「おひとりさまでもだいじょうぶノート」を作成しこれも希望者に無料配布されている。それらの活動を通して、孤立死の予防のためにご近所との関係を大切にし、地域から孤立しない、忘れられないようにしておくことを訴えられている。

若者のひきこもりと同様に高齢者のひきこもりも社会課題として話題となっている。孤立死の現場を知ることは、「ひきこもっていてはいけない」という意識を持つ強烈な動機づけになる可能性を持っている。完全にひきこもってしまい、何等かの精神疾患を患っている人にはどのように作用するか予想できないリスクもあるが、ひきこもりの予防には効果を発揮することを期待する。

キーパーズ有限会社をモデルにした映画「アントキノイノチ」(さだまさし著、主演岡田将生、榮倉奈々)が2年前に作られている。この映画からも悲惨な孤立死の現場が垣間見えるのでご興味ある方は是非一度ご覧下さい。

 

【ビズワード】外部視点

投稿日時:2013年12月03日 08:04

友田景です。

コンサルタントという職業柄、企業や自治体など様々な組織に外部から関わらせて頂いている。その中で、お客様か異口同音に発せられるのが、「うちは独特ですから。特殊ですから。他とは違う。」という言葉だ。確かに同じ企業、組織はひとつとしてない。しかし、当然、株式会社であれ、独立行政法人でれ、NPOであれ、共通なことも多い。その中で、それらの言葉が発せられるのが、自社の強みではなく、残念ながら言い訳として使われることが多いと感じている。

組織としての成り立ちや特殊性、継続していることなどの特徴を、私はその組織の文化として尊重するようにしている。その上で、その特徴を言い訳ではなく、強みとして活かすことが求められている。その特徴を強み、弱み、メリット、デメリットなど冷静に客観視しやすいのが、外部の人間であるかと感じている。

CSRの観点から見ると外部視点という意味合いで、コーポレートガバナンスの強化として、東証では社外取締役の導入を推奨している。東証1部で社外取締役を導入した企業の割合は、6割を超えている。日経ビジネスイノベーションフォーラムの場で、日本取引グループCEOは「独立性の高い社外取締役の数が多い企業ほどROE(収益性)が大きい傾向がある」という発言をしている。

外部視点を取り入れる要素は、上記の社外取締役やコンサルティングだけはなく、新入社員(中途入社)や監査役、外部委員会、日々の取引先との打ち合わせや折衝など様々な機会があるはず。その機会を活かせているかどうかが、事業や経営の改善につながると感じている。

 

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