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【ビズワード】感動!! 緑のカーテンの社会的価値とは?

投稿日時:2013年06月17日 11:15

菅裕子です。

先日みなと環境に優しい事業者会議【minato eco-conscious consortium (mecc)】の総会にて「緑のカーテン」についての講演を聞く機会がありました。講師を務められたのはNPO法人緑のカーテン応援団の菊本るり子氏、緑のカーテンの普及活動の第一人者です。講演を聞いての感想は「緑のカーテンを作ってみたい!」と思うと同時に、この緑のカーテンを育てることにより生まれる大きな社会的価値に感動する、大変興味深いものでした。

※緑のカーテンとは…ヘチマやゴーヤ、アサガオのようなツル性の植物を窓の外に這わせてつくる植物のカーテンのこと。夏場の省エネ対策として注目されています。

講師を務められた菊本るり子先生の本職は小学校の音楽教諭で、板橋区の小学校に勤務しておられます。そもそもはご自宅に緑のカーテンを実践された事から、これは涼しいし環境教育としても良いと考え、小学校で子ども達と一緒に緑のカーテンを育てる取り組みを始められました。2003年より学校でスタートした緑のカーテンプロジェクトは、なんと翌年には「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」、緑のカーテンでの経験を作文に書いた児童が「読売新聞社主催の作文コンクール内閣総理大臣賞受賞」するなど、その取り組みが注目を浴びました。その後菊本先生は教師を続けながら、緑のカーテンを普及させるべく、講演やワークショップを全国各地で行っておられます。

学校で緑のカーテンを作る事により生まれる社会的価値とは、「子ども達の成長」です。

自分達で、そしてみんなで緑のカーテンをつくる経験は子ども達に大きな影響を与え、成長させます。この授業で直接土に触れ、ミミズを触り、植物の成長を喜び、お天気の心配をし、問題が発生すればみんなで知恵を絞ったり、協力して解決策を探したり、苦労してもみんなでよろこびを共有する事を経験します。これらの知識と経験により植物や生き物、食べ物に対する意識が変わることはもちろん、地球環境に対する意識を高め、日常生活においても無駄な電気を消すようになるなど、行動にも変化が表れます。また自分から積極的に物事に関わる子が多く出てくるようになるそうです。講演では具体的に子ども達がどのように変わっていったか、多くの写真を交えてエピソードを語っていただき、その一つ一つが何とも子どもらしく、感動の涙を誘うものでした。

緑のカーテンが注目されたことで、取り組みを始めた学校も多いそうですが、単にその省エネ効果だけに着目して、場合によっては専門の業者さんに外注して作成しているところもあるそうです。しかしそれでは折角の子どもたちに経験してもらうことができない、自分達で作ることに意味があるのにとても残念です。

またこの活動を展開するに当たっては、プランターや種、蔓を這わせる支柱とネット、自動灌水器、など色々な道具が必要となります。これらを地域の企業にお願いして調達し、可能な限り一緒に活動してもらったり、できれば専門知識を子ども達に教える授業をしてもらうようお願いします。そこまでは比較的協力者を得られるそうですが、現状の課題は継続して関わって行ける大人を地域で見つけることだそうです。如何に大人が真剣に関わり、必要な知識や知恵を子ども達に伝え、活動をサポートし、見守っていくか、それにより子ども達の取り組む姿勢、得られる効果は違ったものになるそうです。

緑のカーテンを作ることが単に省エネ、CO2削減、地球温暖化防止、といった環境問題への対策に留まらず、結果を得るまでの過程が子ども達や彼らの将来、はたまた地域社会や日本の未来に及ぼす影響の方がよほど大きなインパクトを持っているように思いました。

菊本るり子先生ブログ「緑のカーテンのある暮らし」

http://bit.ly/11I4QQT

NPO法人緑のカーテン応援団Facebook

http://on.fb.me/12BVF9M

 

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