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食事の一品が働き続けるキーポイント。

投稿日時:2013年02月06日 16:34

友田景です。

世遊名人対談第23回に登場頂きました本田勝裕氏とのお話で、日系企業の東アジア進出に関する貴重な現場の話がありました。これぞ日本のCSRだと実感したストーリーでしたので、ご紹介させて頂きます。

本田さんがベトナムに進出している企業の視察へ行った時のことです。

【本田氏談】日本は組織への帰属意識が強いけど、ベトナムは家族を守るために働くという意識がすごく強いわけ。そのために、少しでも稼げる会社にすぐ転職をする、ジョブホッピングという問題が起こっている。某食品会社の社長からこのジョブホッピング対策として、「社員食堂で、従業員の昼食のおかずを一品増やした」と言われた。その話を聞いて、僕は思わず、笑って言ってしまった。「おかず一品ですか!?」と。そうするとその社長が、「いやいや、笑うことではなんです。この国には、その日の昼食が唯一の食事となる人たちもたくさんいます。一食のおかずを増やしてもらえるということは、一日の生活を支えることになるのです。」と彼は真面目な顔で話をしてくれた。働き手を逃げないようにするという発想でなく、その人たちの生活を支えるという考えで会社を経営している。この発想が、華僑の人たちと日本人の戦略の決定的な違いやと感じた。【本田氏談終】

この話を聞いて、従業員のことを家族のように考えて経営をする日本型CSRのお手本だと感じました。この事例は、労働慣行の課題解決のみならず、組織の社会的責任の国際規格であるISO26000で示されている7つの中核主題のひとつであるコミュニティの参画及びコミュニティの発展に当てはまる好事例だとも言えます。その地域社会で問題となっていることや重視されているポイントをしっかりと押さえているからこそ現地の従業員に喜ばれているわけです。

是非、海外進出される企業は参考にして頂きたいです。

 

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