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「経済成長という病」 平川克美さんのTV出演

投稿日時:2009年05月18日 11:49

昨年8/24の本ブログでもご紹介した株式会社リナックスカフェ平川克美社長が、一昨日5月16日の朝5:30からフジテレビで放送している「週刊フジテレビ批評」に出演された。フジテレビの自己点検・自己批評番組だが、その批評の視点を提供する問題提起者としてのご出演だった。テーマは「経済成長から経済均衡へ」。講談社現代新書から発行された平川さんの著書「経済成長という病」(ご購入はこちら)を題材としたインタビューは、一言でいうと、とてもためになった。と同時に「我が意を得たり」のうれしさを感じた。100年に一度の大不況と喧伝しながらも、最近10年間に語られてきた言葉でしか反省していない現在の社会・政治・経済界に対する大きな違和感があるという言う。売り手が商品・サービスを供給し、買い手がその対価を支払う(交換)というのがビジネスの原理であることは当然だが、実はもうひとつ目に見えない取引がある。それは、商品・サービスに込められた「誠意」と対価に込められた「感謝」である。同時にこれらも交換されている。このような二重の交換がビジネスの原理であったはずだ。ところが、極端な合理主義は、物や気持ちを介在させるこういう「面倒くさい」二重の交換を排除することになり、結局「お金」と「お金」の交換というきわめてムダのない直接的な交換に行き着いてしまった。これが現在のビジネスの原理になってしまっている。これがおかしいと平川さんは指摘する。こうした着想(反省)は、今朝このブログに書いた内山節先生のお考えにも共通するものだ。多くのステイクホルダーの中から株主だけを最優先で尊重するバランスを欠いた株主資本主義に対する批判も披露されていた。これは昨年8月14日のこのブログの最初の投稿にぼくが書いたことと同じ思いだ。多様な価値観の時代になったというが、決してそうではない。価値観がマネーに一元化してしまった現代はむしろ均質化した価値の時代になってしまっている、ということも指摘されていた。このことは、昨年12月17日の投稿と共通している。いちいちうなずきながら30分の番組を見終えたあと、こりゃブログで紹介せねば、と思った。当分の間はウチのHDDに保存しておこうと思っているのでご興味のある方はご一報いただきたい。最後に、平川さんの言葉でもうひとつ強く印象に残った言葉があったのでその主旨をご紹介しておく。「人口減少は今起こっていることの原因ではない。結果である。そう考えれば人口は“減少している”のではなく、“適正値に向けて収束している”のであるとみることができる。産めよ、増やせよという発想はそこを誤解したものである。」 なるほど。最近10年間に語られてきた言葉ではない言葉使いで将来を展望するというのはそういうことなのだ。

 

コメント / トラックバック 1 件

  1. 鈴江恵子 より:

    木村さま

    同感です。以前外資系の企業で働いているとき、会社は誰のもの?それは株主です。と言われたのを思い出しました。世の中貨幣価値に換算できないものがたくさんあるのに、できるものだけで収支を合わせたところが間違いです。
    今関わっている生物多様性なんてその最たるものです。
    でも、どうやって変革させるのか…..
    教育なのかなと感じています。

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