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科学的であるということ

投稿日時:2009年01月27日 09:00

汚染の悪循環を根源で絶つ。そのために40年以上にわたって研究を続け、画期的な汚染除去物質を開発した会社がある。N社(東京・中野区)がそれである。この汚染除去物質の効能は、汚水水質・悪臭の清浄化、錆の除去と防止といった産業・都市基盤用途から、堆肥づくり、土づくりといった農業用途、手荒れ防止まで幅広い。例えば、汚水槽で硫化水素(硫化ガス)が発生したとする。ここにN社の汚染除去物質を投入する。すると悪臭(硫化ガス)が消える。新たな発生も抑制される。硫化水素の構成分子であるイオウ(S)と水素(H2)の結合を切り離す、その結合を抑制する。そのために結合が起こる原因物質として存在する一種の油成分を分解するというのがその原理だそうである。ここまでの説明であれば、ある程度“化学”的思考ができる人であれば「そういうこともあるのかな」くらいの理解はできる。ところが、その先にこの物質の難しさがある。硫化ガスの発生を抑制、つまりイオウ(S)と水素(H2)を分離できたとする。水素は空気中に放散するとしても、そこには固体としてのイオウ(S)が沈殿して残ることになるのではないか。普通ならそう考える。この物質のユニークなところは、そのイオウすら消滅してしまうというところにある。ここで話がいきおい“非科学的”な色彩を帯びてくる。いや、必ずしも非科学的とはいえない。元素転換を起こしたのである。ぼくには全く理解できないのだが、N社の社長(研究者)によると素粒子論レベルではこの元素転換も説明できるそうだ。しかし、現時点ではそれを“科学的に”証明することができないという。効能については多くのユーザーが諸手を挙げて証言している。その効果はぼくもこの目で見た。しかし“科学的に”証明することができない。N社の社長はゲーテの言葉を引用する。「現象の背後に何も探求してはならない。現象自体が教師なのだ」。同社長は戦後の工業化が進みつつあるころの瀬戸内海を見て、この茶色い海を元通りに戻したい、と思ったそうだ。そして、その夢を実現できる技術をついに開発した。しかし、それが“科学的に”証明することができないという壁にぶちあたっている。そのために特許がとれない。汚染の悪循環を根源から絶つ。その目標を達成するためには、この技術を大いに普及しなければならない。「科学的である」ということと闘っていかなければならない。その闘いを弊社も今支援しはじめたところである。

 

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