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身分証明、人脈

投稿日時:2009年01月18日 11:59

免許証、保険証、パスポート、住民票。これらはすべて、自己同一性、つまりアイデンティティを証明するものである。偽造の問題はついてまわるが、一般的にはとりあえずこれらがあれば、「私が法的に存在を認知された私であること」が証明できる。さて、社会的な「私」はどうだろう。「どこの馬の骨かわからない」という言葉がある。さしずめ今のぼくはその「馬の骨」である。かつては「株式会社○○研究所」という知名度の高い会社に所属していた。つい半年前までは○○市役所に勤務していた。そのIDカードないし名刺があった。この頃は社会的な「私」をわざわざ証明する必要は皆無であった。今はどうか。「ビズデザイン株式会社」という知名度のないベンチャー法人の「代表取締役」でしかない。数十万円の費用をかければ誰にでもすぐに作ることができる商法上の法人の代表でしかない。新しくビジネスを切り開いていくうえで、このことは大きな障害となる。そしてその障害を乗り越えていくために必要なのは人脈にほかならない。偶発的にマスコミデビューを果たすことがないかぎりは、「○○さんの紹介で・・」というのが最強の武器となる。才能さえあれば・・はない。人脈というのは「脈」の文字が示すとおり、その掘削作業を粘り強くやることによって、次から次へとつながるものだ。もちろん、そのためには「個人の私」としての信頼は不可欠だ。そして、紹介してくれた方の顔に泥を塗るようなことは許されない。その緊張感はかなり大きい。今の自分があるのは、多くの知人のおかげだと毎日、毎時実感する。曰くこれが「感謝の心」というものだろう。三波春夫は「お客様は神様です」と言ったが、その言葉が身にしみる。新年仕事始め以降、最初の日曜日にふっとそんなことを思った。

 

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