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リプラス破綻・・・危機はコミュニケーションを呼ぶ

投稿日時:2008年09月27日 13:38

不動産不況が本格化している。不動産投資、滞納家賃の保証事業を行っていたリプラス(東証マザーズ上場/東京都港区)が3日前の9月24日破産申請した。負債総額は325億7000万円という。リーマンブラザースの破綻も、サブプライム問題もニュースで見ているだけなら「不景気だなぁ・・」とため息をつくだけで終わりがちなのだが、今回ばかりはそうもいかない。なんと!弊社が入居している元麻布のビルの運営会社(リプラスホスピタリティ)がそのリプラスの子会社なのだ。以前から「ヤバイんじゃないの?」という噂はあった。だがこうして実際に破綻してしまうと、オフィスのメンテナンスはどうなるの?受付業務はどうなるの?前払いした家賃は?本社登記は?住所を印刷してしまった名刺や会社案内は?追い出されるのでは?といった心配が出てくる。幸い、運営会社スタッフの皆さんが誠意をもって事情を説明してくれているので、入居者はほぼ一様に落ち着いている。ぼくたちには手の打ちようがないので行く末を見守るしかない。発見がひとつあった。この“事件”をめぐって、普段はあまり会話をすることのない入居者同士が「どうなるんでしょうねぁ」、「さっきスタッフから聴いたところではね、・・・」と笑顔で会話を交わし始めていたのである。社会では「危機」に遭遇するとそれまでなかったコミュニケーションが生まれるようだ。生存本能のなせるわざだろう。実に面白い。自らも渦中にいながら、変な感慨を覚えた。人間って面白いもんだなぁ。

 

まちづくりは人づくり。

投稿日時:2008年09月25日 14:36

まちづくりは人づくり。よく聞かれる言葉だ。プランがいいからいいまちができるのではない。人財次第なのだ。もちろん、しくみがきちんとできていることも重要だが、それだって人財とセットではじめて機能する。

「明治維新における坂本竜馬や、シリコンバレーにおけるIT革命など、社会にイノベーションが起き、世の中が動くとき、その原動力となってきたのは若い世代でした。 彼らは、高い志を持ちつつも、目の前にあるひとつひとつの問題に対して強い情熱を持って立ち向かい、チャレンジを起こしてきました。 そのひとつひとつの小さな行動が積み重なった結果、社会に大きなイノベーションが生まれてきたのです。 私たちは、そのようなイノベーションの源泉となる若者を育て、またそのような若者が育つコミュニティを作っていきたいと考えています。」

これは特定非営利活動法人エティック(ETIC.)のHPに掲載された一文。ワクワクする。ムズムズする。実践型インターンシップ、起業支援をうたう同団体はこれまで多くの学生等を様々な企業、社会的起業家のもとにインターンとして派遣している。派遣先での経営者と学生のコミュニケーションから新たなソーシャルビジネスが生まれることもあるようだ。先日このブログでご紹介した「.JP」さんも、この「ETIC.」さんも国づくりは人づくり、まちづくりは人づくり、をどんな教育機関よりも優れたノウハウで実践していると思う。NPO法人を立派な事業経営体に育てあげているという点でも共通している。心から敬意を表したい存在だ。

おじさん(私)はそんなETIC.さんの戦略会議にメンターとして呼んでいただいただけで大いに自慢ですよ。本当にありがとう。

 

特定非営利活動法人 健康未来研究所

投稿日時:2008年09月25日 00:33

22日の月曜日。5年ぶりにある会合に顔を出した。5年間公務員生活をしている間ずっと“幽霊会員”という失礼をしていた「特定非営利活動法人 健康未来研究所」の総会・懇親会である。この日の話題は「ソーシャルファーム」。障がい者も健常者も一緒になって農業で汗をかく、そんな農場づくり。経済、環境、福祉を融合し、ソーシャル・インクルージョンを実践する場づくり。メンバーは大学教授、厚労省や環境省の元・官僚、現役企業人など様々だが、皆さんの問題意識は共通している。すべての人々が精神的にも社会的にも孤立することなく、健康で文化的な生活が遅れるような未来づくり。夢を語るだけでなく、新しい社会システムのモデルとなる成功事例を作ろうと熱心に議論し、調査し、準備に取り組んでいる。ここにもまた、企業が率先して関与すべき社会貢献活動が息づいている。

※「ソーシャルファーム」については「障害保健福祉研究情報システム」サイトを参照されたい。

 

芸術の秋

投稿日時:2008年09月19日 10:14

台風シーズンまっただ中で「芸術の秋」は少し気が早いかとも思うが、今日は「シーボーンアート」をご紹介したい。NPO日本渚の美術協会が提唱する芸術ジャンルである。今から3年ほど前、私が神奈川県三浦市在職中に手がけたアンテナショップ(「明治大学プロデュース 三浦市東京支店 なごみま鮮果(なごみませんか)」)を千代田区神田に出店したことがご縁で、同じ神田に事務所を構える同協会の本間理事長、横山事務局長らと知己を得た。同協会は、①海と渚の環境保全・美化活動、②渚の美術(シーボーンアート)創作活動を活動内容として掲げているユニークな団体である。同協会公式サイトをご覧いただければおわかりになると思うが、とても多彩かつ多くの活動をさまざまな地域で手がけている。三浦市でも重要政策として取り組んでいる「スカベンジ(ごみ拾いという意味の英語)」に対しても幾度となくご協力をいただいている。海岸清掃で収穫したガラス片や流木を素材として創作されたアート作品はとても美しい。アート愛好家のお眼鏡にかなう○○万円の値段がつくような作品もあるそうだ。ぜひ一度、ご自分の目で楽しんでいただきたい。弊社ではこれからもNPO日本渚の美術協会と連携して、自然と芸術を通じた人々の心の豊かさを取り戻し、育むような活動に関わっていきたいと思っている。同協会を応援していただければ幸いです。

 

コーズ・リレイテッド・マーケティング

投稿日時:2008年09月17日 09:47

「CRM」はカスタマー・リレーションシップ・マネジメントの略語としてよく知られているが、もうひとつ「コーズ・リレイテッド・マーケティング」の略称でもある。社会には古今東西、時代を問わず常にニーズ(社会的不足)が充満している。ビジネスというのはそれらを埋め合わせる営みだと言ってもいい。BtoCビジネスで言えばニーズを抱えている当事者は消費者・生活者ということになるが、消費者というのは往々にしてニーズを自覚していないかうまく表現することができない。消費者・生活者としての自覚を持ちながらニーズを客観的に深く洞察している存在がある。それがNPO・NGOである。NPO・NGOはニーズ観察の超・専門家であると言えるだろう。商品開発にあたって、そのニーズ観察の超・専門家に相談しない手はない。かつては企業 VS NPO 的社会構図もあったが、今はそんなことはない。企業はより積極的にNPO・NGOとパートナーシップを組むのが得策だ。自社の商品と関わりがあるなしに関わらず、常に新しいビジネスチャンスを模索しようと思えば、まったく畑違いのNPO・NGOと定期的にニーズウォッチングをテーマとしたマーケティング会議でもやるのがいい。少なくともぼくはそういう仕掛けを自分のビジネスにしたいと思っている。

 

NPOもマーケティングを!

投稿日時:2008年09月17日 01:26

NPOが社会的有用性の高いコンテンツを持ちながら景気の如何にかかわらず常に苦しい経理状況にあるのはなぜか。それはマネジメントが行われていないからだ。小規模なNPOの場合は人事や組織面での経営管理の必要性は営利企業に比べて小さいだろうが、規模によらず必須のマネジメントはマーケティングである。どんな商品を、どんな価格で、どんな売り方で、どんなチャネルで売るか。営利企業であろうと非営利団体であろうと、何らかの商品あるいはサービスをそれを必要としている人々に供給することを業務としている以上、マーケティングは必須である。にもかかわらず、おそらくほとんどのNPOがマーケティングなど関係ないと思っているか、必要があると思っていてもそのノウハウがないかのいずれかに当てはまるだろう。理事数人がかねてからの友人である「特定非営利活動法人ドットジェイピー」(理事長:佐藤大吾氏)の全社会に昨日参加してきた。そこで佐藤理事長がこの法人が誇れることとして8つのことを挙げていたのが印象深かったのでご紹介したい。言葉使いは異なるがおおむね以下のようなポイントだったた。いずれをみても、要するにマネジメントシステムが確立できているということに尽きる。私も一人の企業経営者として見習いたいし、これからのNPOはこのようなマネジメントができなければいけないとの思いを強くした次第である。

①NPO法施行とほぼ同時期に誕生して10年間活動を継続してきた歴史、②10年間成長し続けている希有なNPOであるという事実、③企業と変わらないマネジメントシステム、④明文化したビジョンと目標管理、⑤公的資金に依存しない経済的独立性、⑥実質5億円規模の事業スケール、⑦情報公開・透明性(アカウンタビリティ)、⑧情報発信を常に意識し社会を刺激し続けるPR。

佐藤理事長とはまた近いうちにお会いする予定なので、「特定非営利活動法人ドットジェイピー」についてはまた次の機会に。

 

「お母さん」というお仕事に“業界”があるのをご存じですか?

投稿日時:2008年09月09日 12:56

業界紙、と言われる新聞は多数ある。えぇ~、こんな業界新聞があるんだぁ~、と思うようなマニアック?な業界紙も多い。例えばいま「ばね」という言葉を思いついたのでYahooで検索してみたら「ばね産業新聞」という業界紙がヒットした。ところで、「お母さん」にも業界紙があるのをご存じだろうか。その名もずばり「お母さん業界新聞」という。株式会社トランタンネットワーク新聞社が発行している。現在の発行部数は10万部。社長の藤本裕子さんとは10年ほど前に知り合った。そのころから頑固一徹に「お母さん」にこだわって活動されている。お母さんが元気になれば世の中は必ず元気になる、というのが藤本社長の信念だ。なるほど、と思う。たしかにいわゆる社会問題の入口あるいは出口には必ずお母さんがいる。少子化、高齢化、医療問題、ごみ問題、地球温暖化、教育、政治・・・・枚挙に暇がない。藤本さんはこうした諸問題とお母さんという存在の関係をマザーサイエンスとしてとらえようとしている。そして、このマザーサイエンスの学習、研究、実践の場として「お母さん大学」を創設した。お母さん大学のキャンパスがお母さん大学のWEBサイトと「お母さん業界新聞」だ。この紙とWEBのキャンパスの中で全国のお母さんが学び合い、教え合う。そして次第に元気になってくる。多くの「気づき」がお母さんを元気にする。これが連鎖すれば社会は必ず明るくなる。そういう戦略だ。社会的事業としてとても大きな価値がある。ただし、問題がある。「お母さん業界新聞」は広告をとらない新聞なので購読料だけが収入源だが、定期購読部数以外はフリーペーパーとして公共施設などに配架している。その分の収益があがらない。この新聞の価値を感じてくれるグループや企業に「子育て応援団」になってもらい協賛金をもらって新聞発行を継続させたいと、藤本社長は意気込んでいる。CSRのひとつのテーマにダイバーシティがある。とりわけ女性社員の処遇、環境がその中心課題である。企業のCSR担当者にはぜひ一度「お母さん業界新聞」をご覧になっていただきたい。そして、そこに価値を見いだせたなら、ぜひ協賛していただきたい。我々おっさんにはわからないお母さんたちの「共感」がそこには充満しているらしい。(ちなみに、ぼくもコラムを書いています。こちらにバックナンバーを用意しています。ご覧ください。)

 

NPO法人 みうら映画舎

投稿日時:2008年09月08日 00:37

ぼくも役員の一員である「NPO法人みうら映画舎」についてまだ書いていなかった。その活動いわゆるフィルムコミッション(FC)なのだが、全国に多数あるフィルムコミッションとはひと味も二味も違う。法人化したのは昨年の8月。それまでは任意団体として平成16年10月から活動してきた。ぼくが三浦市(神奈川県)の政策経営室長という職に民間人登用で就いた直後に手がけた仕事のひとつがフィルムコミッション。どうせやるならコミュニティビジネスを育てるというアプローチでやりたかったので、市の政策としては事業予算を計上せず、あくまでも民間の自立的活動とするという考え方で進めてきた。全国フィルムコミッション連絡協議会という団体があるのだが、そのHPをみるとFCの設立条件というのが公表されている。以下、抜粋すると・・・

1)地域の公的機関であること。
 自治体自身、もしくは自治体と深い協力関係にある公的組織でなくてはなりません。NPOでFCを設立することは可能ですが、1地域1FCの原則がありますので、当該地域の行政との独占的協力関係が必要です。企業はFCを運営する資格がありません。

2)サービスを無償で提供すること。
 映像制作者からFCへの収入はありません。また、FC自身が制作資金提供することもありません。サービスの対価を収入とする組織は、ロケーション・コーディネーターと言い、フィルムコミッションとは呼びません。NPOの収入基盤になりません。

3)内容や規模によって、作品を選り好みをしないこと。
 FCは、全ての撮影を受け入れることを原則にしています。しかし、実際に撮影を希望された個々の施設は作品によって断ることもできます。また、非常識な制作者に対して、全面的に協力する義務はありません。

・・・となっている。要するに、公的機関が主体であり、かつビジネスとしてやってはいけないということのようだ。だから、わが「みうら映画舎」はこの協議会には加盟していない。加盟資格がないし、加盟する気もさらさらない。最初からビジネスをやるつもりなのだから。みうら映画舎の活動による地域振興効果はかなり大きい。たとえば年間数千万円の地元直接消費を呼んでいる。数人だが雇用もしている。シャッターが目立つ地元商店街の空き店舗を賃借して事務所兼ギャラリー兼観光客のもてなし空間にしている。「みうら元気屋」と称する出前店舗でJリーグの試合会場などに地元物産の出張販売に出かけたりもしている。映画とは無関係な活動だが、そもそもみうら映画舎の設立目的はシティセールス、地域振興にあるのだから、こういう活動もどんどんやる。広告費に換算する効果指標が好んで使われるようだが、みうら映画舎はそんなウソっぽい効果のアピールはしない。したとしたら数十億円にもなってしまう。そんな実感のない数字は地元住民の心に届かない。地元住民の心に届かなければコミュニティビジネスは成立しない。まだまだ言いたいことはたくさんあるが、今回はこのくらいにしておこう。

 

パソコントラブル続発!

投稿日時:2008年09月06日 11:23

デスクワークをする時間の90%以上はパソコンと鼻面をつきあわせている。愛機は4台。オフィス、自宅、外出用などと分けて使っている。すべてノートパソコンである。その愛機が2台がほぼ同時にトラブった。ウィルスのせいではなく偶然のようだ。さらにもう1台は少し前からネットワーク関係のトラブルが頻発するなど調子が悪かったので、先週の木曜日からトラブルシューティングにかかりっきりとなった。まるまる2日間でようやく2台は修復できたが、1台は結局NG。CDドライブを装備していないPCなので外付けCDドライブを接続してリカバリCDを読み込ませなくてはならないのだが、その外付けCDドライブが純正品ではないためか、リカバリCDをうまく読み込んでくれない。BIOSは死んでいないのでCDドライブが認識されさえずればリカバリできるはずなのだが、わざわざそのためにCDドライブを買うのにも抵抗感がある。さしあたってこの1台が不可欠というわけでもないので、だれかCDドライブを持っている人を捜して拝借するか、と本日未明に決心した。

そういうわけでここ数日ブログへの書き込みができなかった。以上、その言い訳でした。

 

CSRとは・・・錯綜する概念

投稿日時:2008年09月01日 09:11

CSRとは何か。企業の社会的責任というのが直訳である。企業もひとりの人格をもつ市民(企業市民)として社会における責任を果たしていこうということだろう。ところが、責任の果たし方というのはなかなか難しい。コンプライアンス(法令遵守と訳される)を徹底することは言うまでもないことだ。昔、「横浜銀蝿」(正しくは、「THE CRAZY RIDER 横浜銀蝿 ROLLING SPECIAL」)というロックンロールグループがあった。リーゼント、ブラックのサングラス、革製のライダースジャケット、純白の“ドカン”を身にまとった、いわゆるツッパリ系バンドだ。彼らがしょっちゅう口にした台詞がある。「最低限のルールは守ろうぜ!」。世のツッパリたちに向けた彼らなりのメッセージ。高校生だったぼくはこの言葉にどうしても違和感があった。「最低限のルールって何だよ?」。これさえ守っていればあとは自由だ、というのが最低限のルールというやつの基準だとすれば「ルール違反でなければいい」ということになる。本当にそれでいいのか。企業にとってのCSRは最低限のルールを守ってさえいればいいのか。コンプライアンスとはルール違反をしないという意味なのか。よりよき社会を形成するうえで必要な役割を、法と秩序の精神に則って積極的に果たしていこうという概念ではないのか。そうであってはじめてCSRとコンプライアンスとが同義となる。しかし、今はそういう概念で整理がなされてはいない。CSRコンサルティングを標榜している弊社ビズデザインとしても、CSR、コプライアンス、社会貢献といった言葉を時によって使い分けなければ企業人とのコミュニケーションがうまくとれないことが多い。こうした概念の錯綜があるということそれ自体をみても、まだまだ日本におけるCSRは草創期に過ぎないということが言えると思う。

 

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