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スタッフ・ブログ

【ビズワード】弱みでつながる社会

投稿日時:2017年01月17日 09:59

友田景です。

少子高齢化の人口減少する成熟社会をどうやって乗り切っていくかは、2020年には東京都でさえ人口減少が始まるため、地方だけでなく都市も含めた、全国の共通の課題になります。その成熟社会において、様々な社会問題が噴出していることは今更話すまでもありません。そのことに対して、明確な処方箋が示されぬまま、現代社会は進んでいると感じています。

ですが、私の友人で、ヤフーの第一号社員であり、社会教育家の湯川カナさんが、ひとつの処方箋を示しています。それは、彼女がTEDxKOBEでスピーチをした『「弱み」が最強のチームを作る』です。

彼女が講演でいつも参加者に質問をするそうです。「困っている人がいれば、助けてあげたいと思う人?」と尋ねるとほぼ全員が手を挙げるそうです。ですが、「困っていることがあれば、『私○○で困っています』と言える人?」と尋ねると2~3割しか手を挙げないそうです。人は「いいことをしたい」「役に立ちたい」と本能的に思っているにも関わらず、その人たちを見つけられずにいるのです。

ミスを許容しない完璧さ、過ちを許さない抗菌社会、“勝ち組”の言葉に代表されるように社会は、「強く」、「正しく」、「たくましく」あることばかりが強調されているように感じます。本当にそれで社会は機能するのでしょうか?ビジネスは、相手ができないことを代行することで価値を提供し、対価となるお金を支払っています。困っていることがなければ、そもそもビジネスも発展しないわけです。そう考えれば、成熟化した社会は、多くのビジネスチャンスがあるはずです。

「私、困っています」と手を挙げるから、助けてもらえる。そんな「弱みでつながる社会」こそが、“課題先進国”日本の成熟化社会を乗り越えることができる社会ではないでしょうか。

 

古民家をリノベーションした素敵な住まいを体験してみませんか。

投稿日時:2017年01月15日 19:52

ビズデザイン代表の木村です。

徳島県の池田高校をご存知ですか。かつて蔦文也監督が率いた“さわやかイレブン”“やまびこ打線”で名を馳せた野球部で有名なあの高校です。その池田高校があるのが三好市。

大歩危・小歩危(おおぼけ・こぼけ)や平家の落人伝説、かずら橋などでも知られる秘境の地・祖谷(いや)渓谷があるのも三好市なのです。

三好市は1時間から1時間半もあれば四国4県どこへでも行けることから “四国のヘソ”と呼ばれるほど交通至便のまちで、スーパーやコンビニもあるそこそこ便利なまちですが、山、川、谷、田畑の自然も豊かなイイ感じの田舎です。

そんな三好市がいま「お試し移住モニター」を募集しています。

「お試し移住モニター」とは、古民家をリノベーションした素敵な住宅での住まいを、最長6泊7日まで(但し2泊3日以上)無料で体験できるというものです。

滞在期間中はモニターの希望に応じてコンシェルジュがアクティビティ体験やイベント参加、地域住民の皆さんとの交流の機会を提案してくれるという手厚いおもてなしもあるようです。

さらに、三好市最寄りの空港(高松空港、徳島空港)や駅からお試し住宅までの送迎を含めて、レンタカー等による最大48時間までの移動支援を受けられる(燃料代は自己負担)という嬉しいサービスも。

そして肝心の住宅ですが、これもまたリノベーションできたてのほやほや物件です。

エアコン、無線LANルーター(WIFI利用可)、テレビ、全自動洗濯機、掃除機、炊飯器、冷凍冷蔵庫、電子レンジ、電気ポット、調理器具、食器、シングルベッド(布団・枕付)×2 など設備も完備しています。もちろん、全部新品。

応募条件として「将来に向け、移住をお考えになられている方」というのがありますが、今は全然考えてはいないけど、この体験をきっかけに移住を考え始めたという場合でもOKだと思います。

この「お試し移住モニター」の取組は三好市役所、地元のNPO法人等が中心となって進められています。地元の新聞でも何度も記事になるほど注目されている信頼できる取組です。まずは詳しい情報を検索したり、問い合わせをしたりしてみてください。

私(木村乃)にお問い合わせいただければ、市役所またはNPOの担当者におつなぎします。ご遠慮なくどうぞ。

※物件はそれぞれ特徴のある2件「街の棟」と「丘の棟」です。「丘の棟」はすでに募集中です。「街の棟」は2月1日からの募集を予定しています。

モニター募集の窓口をされているNPO法人マチトソラの特設ページはこちらです。

 

【ビズワード】 老害

投稿日時:2016年12月20日 09:12

ビズデザイン代表の木村乃です。

私は新年があければすぐに52歳になります。人生80年という時代にあってはまだまだ“若い”のかもしれません。
しかし、最近は自己の「老害」を強く意識するようになりました。

広辞苑によると、「老害」とは、「老人による害の意。硬直した考え方の高齢者が指導的立場を占め、組織の活力が失われること。」なのだそうですが、僕は少し違った意味で「老害」をとらえています。

「足跡を遺さんがために自己主張を滔々と語ること。」

このように定義してみると、自分にもあてはまる部分がないとは言い切れない。そういう自覚があります。
嫌なじじいです。

遺す価値のある足跡であれば誰かが勝手に受取って、承継してくれるでしょう。
それを自ら意識してしまうということは自信がないことの表れでもあるでしょう。
そんな者が滔々と語る言葉に価値はありません。

「人の振り見て我が振り直せ」。

人様に「老害だ」と言われることのないように、気を付けて生きていきたいと思います。

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皆様、本年も大変お世話になりました。
よいお年をお迎えくださいませ。

 

【ビズワード】カントリーリスク

投稿日時:2016年11月15日 11:15

友田景です。

アメリカの次期大統領にドナルド・トランプ氏が選ばれたことと、その影響が連日大きなニュースになっています。現在のところ、NY株、日経平均株価は値上がりし、円安ドル高傾向にありますね。

これまで、企業のカントリーリスクと言えば、アフリカや中東、中国などがよく挙げられていました。ですが、今回のアメリカ大統領選挙において、日本にとっての一番のカントリーリスクは、アメリカだということが再認識させられたのではないでしょうか。直接的なアメリカと日本との関係性で、日米同盟やTTPのことなどが挙げられています。もちろん、個々の企業のビジネスモデルによって、そうではないところもあると思いますが、総体的に見ればの話です。

関係性が深い方が、そのリスクは大きく、仮に現状が安定しているからと言って、一概に安心することはできないはずです。カントリーリスクは下記のような方程式になるのではないでしょうか。

「カントリーリスク=関係性の深さ×不安定度」
関係性の深さは、会社とその国の取引状況。不安定度はその国の変化可能性。

また、今回のアメリカの行方は、もちろん日本だけでなく、他の国にも影響を与えます。皆さんの会社が、影響を受ける他の国と取引がある場合、間接的にビジネスに関係してくる可能性があるわけです。アメリカと日本だけの直接的な影響だけでなく、アメリカと他国の間接的な影響も考慮しなければなりません。

サプライチェーンやバリューチェーンがドンドンと広がりを見せる中で、サプライヤーの取引先、その原料や素材がどこから調達されているのか。その影響はないのか。今回を機にビジネスのカントリーリスクを改めて確認、検証する必要があるのではないかと感じました。

 

【ビズワード】 続・ソーシャル

投稿日時:2016年11月01日 08:37

ビズデザイン代表の木村乃です。

前回の「ビズワード」で、弊社・友田が「ソーシャル」の解釈について書いていました。

今回は私なりの「ソーシャル」を書いてみます。

私は、「ソーシャル」であるということは、「受益者≠支払者(負担者)」の構図が成り立つ営みであると考えています。
例えば、行政。
受益者は税を財源とする行政サービスを受けており、税の負担者は受益者ではありません。
言い換えれば、支払っている経済的負担がサービスの「対価」ではないということです。

先進国の人々の寄付によって成り立っている「砂漠で井戸掘り」のプロジェクトがあるとします。
寄付者が経済的負担をしていますが、受益者は砂漠地帯のコミュニティの人々です。

「ソーシャル」の場合、経済的負担をする人は何を動機にその負担をしているのでしょうか。
決して「対価」しての負担、つまり自分が直接受益することを前提とした負担ではありません。

その動機は、「共生」とか「共存共栄」とか、そういう人間同士、地域同士の関係性のあり方に対する思いなのだと思います。
中長期の時間をかけて、めぐりめぐって自らの利益につながるという期待感ももちろんあるでしょう。
「因果応報」、「情けは人の為ならず」ということです。

社会で起きている様々な問題を、「受益者≠支払者(負担者)」という関係が成立する構図のビジネスで解決しようというのがソーシャルビジネスでしょう。また、「共生」とか「共存共栄」とか、そういう人間同士、地域同士の関係性のあり方に対する思いを意識的に持っていない人でも、自然なかたちでいつのまにか“寄付者”となってしまうコーズマーケティングなどの仕掛けをビジネスに組み込んでいる営みがソーシャルビジネスなのでしょう。

そんなビジネスがもっと広がればいいなと思います。

 

【ビズワード】ソーシャル

投稿日時:2016年10月18日 12:04

友田景です。

「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」を始めとして、「ソーシャル・ゲーム」、「ソーシャル・ビジネス」、最近では、「ソーシャル・レジデンス」、「ソーシャル・プロダクツ」、「ソーシャル・ベンチャー」など近年、身の回りには「ソーシャル」が溢れています。「SIB(ソーシャル・インパクト・ボンド)」や「SROI(ソーシャル・リターン・オン・インベストメント)」もそうですね。

日本語に訳すと「社会的な」という意味になるかと思いますが、「社会的」を改めて辞書を引くと下記が記されています。

【社会的】 社会にかかわりがあるさま。社会性があるさま。

よくわからないので、「社会性」を辞書で調べると下記が示されています。

【社会性】 ①集団をつくり他人とかかわって生活しようとする,人間の本能的性質・傾向。社交性。②社会生活を重要視する傾向。

「他人とかかわって生活しようとする、人間の本能的性質・傾向」とあります。「ソーシャル」な仕事に携わる人たちは、他人とかかわって生活をしようとしているのでしょうか?ソーシャルな生活をしていない人が、ソーシャルなビジネスやサービスを提供していることに違和感を感じてしまうのは僕だけでしょうか?「ソーシャル・ビジネス」の現場が、「ブラック企業でまったく“ソーシャル”でない」という皮肉な言葉をよく聞きます。顧客にとっていいサービスを提供していても、従業員にとっていい労働環境とは限らないわけです。

ビジネスは一面だけではなく、非常に多面的なものだと認識しています。顧客、従業員、取引先、株主と色々なステークホルダーが存在してこそ、成立するものです。誰かに搾取や負担が掛かるサービスや商品は、どこかに無理がきて、長く続くものではないはずです。そのサービスや商品が本当に「ソーシャル」なものなのか、点検が必要です。

エシカルも同様ですが、耳障りのいい横文字には注意した方がいいのかもしれません。

 

【ビズワード】 媚びる・学ぶ

投稿日時:2016年10月03日 17:47

ビズデザイン代表・木村乃です。

5月10日発行の弊社ビズマガの「ビズワード」コーナーにて、「次回のビズワードでは『媚びる・学ぶ』をテーマに、雑文を書いてみたいと思います。」と予告しておきながら、すっかり放置していたことに今日気が付きました。大変失礼いたしました。

伝統工芸、芸能、料理などの技能者が自らの技を発展させようと、従来はなかった技術や工夫を取り入れようとする。伝統を重んじる人々からの批判に耐えながらも自ら習得した「型」を破って新しい要素を取り入れることにより、新しい「型」を生み出す「型破り」のプロセスであると言えます。技能者の技の発展と継承のためには無くてはならない創造的革新です。異文化や異世代から謙虚に学ぶ姿勢があってこそ、成し遂げられる革新です。

一方で、技能者が自らの技が異文化や異世代にウケなくなってきたということを動機として異文化や異世代になじみやすいように自らの技を変貌させていくということもあるでしょう。例えば老舗の日本料理店が、増加する外国人観光客に対応するためにフォークとナイフで食べられるよう食事をアレンジするといったことが考えられます。お客様に対する思いやりといえば確かにその通りです。

しかし、僕はそこにどうしても「媚び」を感じてしまいます。

「型破り」の先には新しい「型」が生まれるでしょう。しかし、単に「異文化や異世代になじみやすいように自らの技を変貌させていく」という行為の先にはどのような「型」が展望されているのでしょうか。そこが気になります。

技能における「型」は文化そのものです。文化が時代とともに変化していくことそれ自体は自然の成り行きでもあり、また人々の努力の結果でもあると思います。しかし、文化がある時代に破壊されてしまえば、その先には不毛の荒野しか見えてこないように思います。

地域活性化とか地域振興とか地方創生とか、そういう関係で各地の地域社会とおつきあいをしながら、こんなことをよく感じています。いま皆さんが取り組んでいることは、地域の文化を創造的に革新することにつながっているでしょうか。それとも、不毛の荒野に向けた破壊につながっているでしょうか。

そんな観点で足元を見つめ直してみることが必要ではないかと思うのです。

 

【ビズワード】差別と区別

投稿日時:2016年09月20日 15:53

友田景です。

リオ・パラリンピックが幕を閉じました。私は今回初めてある程度、しっかりと競技を見ました。選手のアスリートとしてのすごさを実感すると共に、公平を期すために障害の程度による細かなランク分けなどがあることを初めて知りました。

中でも一番印象に残っていることは、「ブレード・ジャンパー」こと、マルクス・レーム選手。走り幅跳びの選手です。昨年の障害者による世界選手権で、ロンドンオリンピックの優勝者の記録を上回り、オリンピックへの参加を希望していました。義足が跳躍に有利に働いていないか科学的なデータを巡る論争がありました。オリンピックへの参加は叶いませんでしたが、大きな問題提起になりました。そもそも、オリンピックとパラリンピックを分けて実施することに意味はあるのでしょうか。

区別をすることが差別につながっていないか。区別しないことで、不利を生じていたり、不満を持っている人がいないか。パラリンピックを観戦しながら、我々の周囲の生活でも改めて、何気なく線引きしていることを見つめることで、暮らしやすく、働きやすくなることが見つかるのではと、思いを巡らせています。

 

【参加者募集】 上野村の魅力にふれるツアー「ふれたび」(10月開催)

投稿日時:2016年09月20日 15:22

ビズデザイン代表・木村乃です。

私が明治大学商学部で担当している授業「旅おこしによる地域活性化実践」の受講生たちが企画・運営する素敵なツアーのお知らせです。

現在、参加者を募集しています。

10月22日(土)~23日(日)の1泊2日。群馬県上野村の人々と文化、そして自然とふれあう旅「ふれたび」です。

今回のツアーでは、「ふれあう」をコンセプトに、大学生の目線から見た上野村の魅力を存分に体験できる内容としています。

詳しくは以下のページをご覧ください。

■「旅おこし講」公式サイト

皆様のご参加を心からお待ちしております。

 

【ビズワード】 海軍医カレー

投稿日時:2016年09月05日 22:39

ビズデザイン代表・木村乃です。

神奈川県・横須賀市の「よこすか海軍カレー」をご存じでしょうか。

海軍とともに発展し、今もなお海軍文化を色濃く残す横須賀市ならではの商品として人気を博しています。

長期間洋上で過ごしていると曜日感覚が損なわれるため、毎週金曜日(古くは土曜日)の昼食をカレーにすることで曜日感覚を維持するという海軍文化があったことにちなんだ商品だとのことです。

いまやラーメンと並ぶ国民食ともいわれるカレーですが、海軍(のちには海上自衛隊)食としての導入はまだ国民の間ではあまり普及していない時期(明治17年~18年頃)だったようです。その導入を進めたのは当時の海軍医務局副長であった高木兼寛だと言われています。

その後、海軍軍医総監(軍医の最高位)にもなった高木兼寛は宮崎県宮崎市(旧・高岡町穆佐(むかさ))の出身で、東京慈恵会医科大学の創設者でもあり、脚気の撲滅に尽力したことから「ビタミンの父」とも呼ばれています。カレーは、この脚気の撲滅のために海軍食として導入されたものだとのことです。

宮崎県宮崎市高岡町では、今も高木兼寛を郷土の偉人として敬われ、「高木兼寛顕彰会」もあります。地元の人々は親しみを込めて「ケンカン先生」と読んでいるそうです。

宮崎県郷土先覚者のページ

そして、郷土の偉人をもっと身近に感じ、地域おこしにも活用しようとして生まれたのが「海軍医カレー」です。

僕は、4年ほど前から毎年、宮崎県自治学院に研修講師として出向いていますが、その際に旧高岡町職員のT.Sさんと知り合い、彼の紹介で「海軍医カレー」の開発と普及に取り組んでいるK.Iさんやその仲間の皆さんとも知り合いました。それ以来、毎年お会いして、高岡町のまちづくりについてお話しするなど楽しい時間を過ごし、彼らの郷土への強い思い、高木兼寛への思い入れを聞かせていただいています。

僕は、地元の偉人といった“文化財”にちなんだ特産品開発というのはあまり好きではありません。偉人そも人自身への関心を持ち、広げることをせずに、それに“あやかる”だけの取組が多いように感じているからです。地元の誇りですらある偉人を、単なる客寄せパンダにしてしまうあさましさが好きになれないからです。

しかし、「海軍医カレー」にはそのようなあさましさは感じません。なぜなら、その開発・普及に取り組んでいる皆さんが高木兼寛を心から敬っている様子を感じるからです。単なる歴史遺産あるいは文化財としての「高木兼寛」ではなく、地域の誇るべき文化としての「ケンカン先生」を大切に思う気持ちを感じるからです。

地域社会には様々な歴史、文化があります。それらを地域の人々が心から愛し、誇りとしていれば、それは地域おこしの大きな資源となりうるでしょう。しかし、単なる“あやかり”であれば、その歴史、文化そのものの価値を貶めることにもなりかねません。特産品開発・普及に取り組んでおられる皆さんには、ぜひそのことを心に留めていただきたいと思います。

 

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